テイラーが明かした、リトラーへの率直な評価
16度の世界チャンピオンに輝いたフィル・テイラーが、Netflixの生中継番組「Beat Luke Littler」でのルーク・リトラーのパフォーマンスについて、率直な感想を語った。テイラーは、リトラーが番組を通じてもっと調子を上げていくはずだったと指摘しつつ、最後にリトラーを破ったファロン・シェロックを心から称賛した。
マンチェスターで金曜夜に生中継されたこの番組では、ツアーカードを持たない挑戦者たちが、1レッグ501の勝負でリトラーに挑んだ。シェロックは15番目の挑戦者として登場し、43残りを3とダブル20で上がってリトラーを破り、賞金501,000ポンドを獲得した。リトラーはそれまでに14人の挑戦者を退けていた。
「もっと良くなるはずだった」
テイラーはtalkSPORTに対し、「楽しかった。序盤の選手の中にはとても緊張している人もいた」と振り返った。そのうえで、リトラーについてはこう続けた。
「正直に言うと、ルークはもっと良くなるはずだった。自分なら5試合目にはもっと良くなっていたはずだ。私やエイドリアン・ルイスを倒すなら、序盤に倒さなければならない。なぜなら、僕らは試合を重ねるほど強くなるからだ。だからファロンは本当に、本当によくやった」
テイラーは、番組のオーディション審査にも参加していた。バリー・ハーンやローラ・ターナーとともに審査員を務め、会場の外にできた長い行列を目にしていたという。「窓の外を見ると雨が降っていて、行列はすごかった。まるでサッカーの試合のようだった」とも語っている。
シェロックへの称賛「人生が変わった」
テイラーはシェロックについて、「ファロンは素晴らしかったし、彼女の人生が変わった。本当に、本当にうれしい」と語った。さらに「彼女は『予選を通過できただけでもラッキーだった』と言っていた。そして勝ち上がって優勝した。心から誇りに思う」と称賛した。
またSky Sportsに対しては、「彼女のために心からうれしい。人生が変わる出来事だ。素敵な家を買って、これから一生、住宅ローンなしで暮らせる」とも話している。シェロックは32歳で、息子のローリーと暮らしており、賞金の使い道として家を買う可能性にも言及していた。
リトラーの夜は波があった
リトラーはこの夜、必ずしも本来の調子ではなかった。ジェイデン・ウォーカー戦での158のフィニッシュ、ザック・グリフィス戦での142のフィニッシュといった輝きはあったものの、1レッグごとの断続的な形式の中で、リズムをつかみ切れない場面も目立った。テイラーの指摘は、まさにその点を突いたものだ。
それでもシェロックの勝利の価値は変わらない。2019年にPDC世界選手権で男性選手を破った初の女性選手としても知られるシェロックは、ツアーカードを持っていないため参加資格を満たしており、批判の声にも向き合いながら、最後のダブル20を決めてみせた。テイラーの言葉は、リトラーへの厳しい評価であると同時に、15番目の挑戦者としてその瞬間をつかんだシェロックへの最大の称賛でもある。

