パディパワー世界ダーツ選手権大会4日目、アレクサンドラ・パレスで行われた1回戦で、世界ランク4位のスティーブン・バンティングがセバスチャン・ビアレツキとの接戦を制し、インド人初の世界選手権勝利を挙げたニティン・クマールとの2回戦進出を決めた。
バンティング、危機一髪の逆転劇
バンティングは初戦で今大会初のフルセットマッチを経験することとなった。第1セットで平均119という圧倒的なスタッツで2セットを先取したバンティングだったが、その後ビアレツキが猛反撃。7レッグ中6レッグを奪われ、最終第5セットへともつれ込んだ。
「2-0でリードしていたのに、あれは計画通りじゃなかった」とバンティングは試合後に振り返った。「快適で、コントロールできていると感じていたのに、なぜか眠ってしまった。試合で逆転されたのは悲劇だったが、その穴から這い上がって勝利を見つけられて本当に嬉しい」
最終セットで1-2とリードを許したバンティングだったが、終盤で持ち直し、14ダーツフィニッシュを連続で決めてジェットコースターのような試合を制した。
クマール、インド人初の快挙達成
バンティングの次の対戦相手となるクマールもまた、リチャード・フェーンストラとの最終セットの激闘を制し、インド人選手として初めて世界選手権の舞台で勝利を収めた。
熱狂的な観客の声援を受けたクマールは、フェーンストラの5回のトンプラスフィニッシュに屈せず、12回のダブルチャンスで9回を決めるという高確率で歴史的勝利を祝った。
「言葉にできない。最高だった、美しかった」と、5回目の世界選手権出場となるクマールは語った。「30年近くダーツをプレーしてきて、夢はいつも世界チャンピオンになることだったが、一歩ずつ進む必要がある。インドのダーツにとって、これが水門を開くことになればいい。人々を刺激しなければ!」
カレンが圧巻のパフォーマンス
ジョー・カレンは元ユース世界チャンピオンのブラッドリー・ブルックスを相手に見事なプレーを披露。平均99.33というスタッツでストレートセット勝利を収めた。
「今年はずっとひどかったが、ここが重要な場所だ」と元マスターズチャンピオンは宣言した。「パフォーマンスには満足している。フィニッシュもスコアリングも良かったので、これ以上何も求められない」
その他の試合結果
ダレン・ベヴァリッジがアレクサンドラ・パレスデビュー戦で、調子の上がらないディミトリ・ヴァン・デン・ベルグを相手にストレート勝利。ヴァン・デン・ベルグは17本のダブルのうち16本を外す不調に終わった。
ドム・テイラーとジョニー・タタもデビュー戦を飾り、それぞれオスカー・ルカシアクとリッチー・エドハウスをストレートで下した。テイラーはトンプラスフィニッシュのハットトリックを決める活躍を見せた。
ウェスリー・プレイジャーはルーカス・ヴェニヒを3-1で下し、ジェームズ・ハレルがストウ・バンツを3-1で破って日曜日の試合を締めくくった。
月曜日の見どころ
大会は月曜日も午後・夜の2部制で続行され、2度の優勝を誇るピーター・ライトが3度目のシド・ウォデル・トロフィーを目指して登場。女子シリーズ予選通過者のノア=リン・ファン・ルーヴェンと対戦する。また、第5シードのジョニー・クレイトンや2009/10準優勝のサイモン・ウィットロックも登場予定だ。

