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ヴァン・バーナベルド、世界選手権34回出場の単独最多記録へ 逃していれば「60歳の誕生日に引退していた」

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苦難のシーズンと劇的な出場決定

レイモンド・ヴァン・バーナベルドが、2027年PDC世界ダーツ選手権への出場を決めた。59歳の5度の世界王者は、11月5日(木)に行われたシーズン最後のプレイヤーズ・チャンピオンシップ(PC34)で、ジミー・ヴァン・シーを6-2で破り、プロツアー・オーダーオブメリットの上位40人枠での出場権を確定させた。直接のライバルたちがそろって初戦で敗れていたこともあり、この1勝が出場決定の決め手となった。

これがヴァン・バーナベルドにとって34回目の世界選手権出場となる。これまでスティーブ・ビートンと並んでいた33回を抜き、単独最多記録となる。

今シーズンの道のりは険しいものだった。「最初の22大会で17回も初戦で負けた。あの時点で『自分は何をやっているんだ』と思ったよ。ひどい年だった。賞金をかき集めなければならなかった。でも最後にはたどり着けた」。オランダのNU.nlにそう語ったヴァン・バーナベルドは、長く「出場を逃すのではないか」というプレッシャーと戦ってきた。「プレッシャーは非人間的だった。昔は2月や3月の時点で出場が決まっていたのに、今回は最後の2大会までもつれ込んだ。今年の初めには『自分はもうここにいる資格があるのだろうか』と考えることすらあった」と振り返った。

靴とダーツの「発見」が流れを変えた

苦しいシーズンの転機となったのは、意外な「発見」だったという。ガレージでの練習中、白いナイキのエアフォース1を履いて投げたところ、ダーツがいつもになく良く飛んだのだ。「普段はECCOの靴で投げるんだけど、あの白いナイキを履いたらすごく調子が良かった。少し高さが違うだけで、トレブルにどんどん入る。『何が起きているんだ?』と思ったよ。靴の高さが大きな違いを生むんだ」。恋人のジュリアに同じモデルを黒で探してもらい、シーズン最後の2大会ではその靴を履いてプレーした。「2日間履いてみたら信じられないよ。ダーツの刺さり方が違うし、入るんだ。42年やってきて何かを変えたら突然うまくいくなんてね」。

新しい細身のダーツへの変更や、フロア大会への移動負担を減らすためのミルトンキーンズへの引っ越しも、終盤の巻き返しを支えた。糖尿病や睡眠の問題にも悩まされながら、「午前3時に目が覚めて何時間も寝返りを打つ。翌朝8時に起きて10時には会場にいなければならない。もう若くないからね。こたえるよ」とも語っている。

引退も考えていた――それでも来季へ

世界選手権への出場決定は、ヴァン・バーナベルドの今後にも大きな意味を持つ。来季のツアーカードは保持しており、「来年ももう一度やってみる自信がついた」と続行の意思を示した。一方で、出場を逃していたら引退を考えていたことも明かした。「出場できていなかったら、続けるべきかどうか考えていただろう。その場合は4月、60歳の誕生日にやめていたかもしれない。でも来年も続けるよ。ただ、すべての大会に出るわけではないけどね」。

過去2大会の世界選手権はいずれも初戦敗退に終わっている(ニック・ケニー、ステファン・ベルモントに敗戦)。今大会はノーシードのため、初戦でルーク・リトラーと当たる可能性もある。「世界選手権で優勝できるとは言わないよ。現実的じゃない。良い抽選も必要だ。シードがないから、いきなりルーク・リトラーと当たるかもしれない。何より、できるだけ遅い日程でスタートしたい。そうでなければ、またあっという間に終わってしまうかもしれないからね」。クリスマスから新年にかけてはディズニーランド・パリへの旅行を計画しているといい、「もし勝ち進んだら、家族は僕なしで行ってもらうことになるね」と笑った。

ヴァン・デル・フォールトも称賛「彼の実績なら当然」

同じオランダの元プロ、ヴィンセント・ヴァン・デル・フォールトも、盟友の土壇場での出場決定を称賛した。オランダのSportnieuws.nlに対し、「数か月前には『とても難しい、無理だろう』と言ったよ。でも最後の数週間で本当に近づいてきた。その時からいけるかもしれないと思い始めた。最後に見事に立て直したね。素晴らしい偉業だ」と語った。

「これだけの実績を持つ選手は、世界選手権にいるべきだ。彼にとっては本当に大きな安堵だろう。定期的に話しているけど、彼は世界選手権への出場に本当に集中していた。これは彼にとって大きな励みになる。結局のところ、ダーツとはこういうことなんだ」とも述べた。

ヴァン・デル・フォールトは、ヴァン・バーナベルドが投げ方を微調整し、以前の投げに近づいている点にも希望を見いだしている。「投げ方を少し調整して、以前のように投げられるようになってきている。このまま練習を続ければ、どこまでいけるか分からない。経験もあるし、1日1試合ならこなせるはずだ。ただ、気持ちの面でも整えてあげる必要がある。いつも思い通りにはいかないからね」。

2027年PDC世界ダーツ選手権は12月11日(金)にアレクサンドラ・パレスで開幕する。5度の世界王者は、単独最多となる34回目の大舞台に臨む。

情報源:Dartsnews「”If I hadn’t qualified, I would have wondered whether I should carry on”」、Dartsnews「”Someone of his stature simply belongs at the World Championship”」、Sky Sports「Raymond van Barneveld secures World Darts Championship spot」

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