PDCクオリファイイングスクール(PDC Qualifying School)はQスクールの愛称で知られているプロフェッショナルダーツコーポレーション(PDC)のプロツアーライセンスを獲得するためのイベントである。
PDC Qualifying School(Qスクール)とは
Qスクールとは
Qスクールは毎年1月に行われるPDCツアーカード(PDC Tour Card)を獲得するためのイベントである。
2011年に導入されQスクールは、参加者の増加に伴い2018年よりUKQスクールとヨーロッパQスクールの2つのQスクールが開催されている。
2つのQスクール
参加者の地域に応じて参加できるQスクールが異なる。
・UK Qスクール
イングランドのミルトンキーンズで開催される。
イギリス・アイルランド・ジブラルタルのプレイヤーが参加する。
・ヨーロッパQスクール
ドイツのニーダーンハウゼンで開催される。
その他すべてのヨーロッパ諸国
上記以外の地域のプレイヤーが参加する場合は、どちらか好きなQスクールを選択できる。
Qスクール参加資格
Qスクール開催初日に16歳以上のプロ・アマチュア問わず全てのダーツプレイヤーに参加資格がある。
国籍・性別も問われない。
Qスクール参加費用
Qスクールに参加するにはエントリーフィーの£450(約74,250円*)が必要となる。また、QスクールでPDCツアーカードを獲得できたプレイヤーはPDCツアーカード登録費用として£100(約16,500円)は追加で必要となる。
*£1=165円で算出
PDCツアーカードとは
PDCツアーツアーカードはPDCプロツアーを代表するプレイヤーズチャンピオンシップに加えてUKオープン予選に参加するための資格である。
PDCツアーカードを持っているとできること
・全てのプレイヤーズチャンピオンシップに出場できる
・UKオープン予選に参加できる
PDCツアーカードの獲得方法
毎年ワールドダーツチャンピオンシップが終了した時点でPDCオーダーオブメリット(賞金ランキング)上位64人には、次のワールドダーツチャンピオンシップ終了までの1年間のPDCツアーカードが与えられる。
PDCチャレンジツアーとPDCデベロップメントツアーのそれぞれのオーダーオブメリット(賞金ランキング)上位2名には2年間有効のPDCツアーカードが与えられる。
毎年1月に開催されるQスクールにエントリーをし、開催されるトーナメントの結果で2年間有効のPDCツアーカードが与えられる。
PDCツアーカードの剥奪
毎年ワールドダーツチャンピオンシップ終了時点でPDCオーダーオブメリットで上位64位に入れなかったプレイヤーの内、ツアーカードの有効期限の2年目が残っていないプレイヤーはPDCツアーカードが剥奪される。また、PDCツアーカードが剥奪されたプレイヤーがQスクールで再びPDCツアーカードを獲得してもPDCオーダーオブメリットは0からとなる。
Qスクールで争われるツアーカードの数
PDCツアーカードが剥奪された数からチャレンジツアーとデベロップメントツアーで新たにツアーカードを獲得した人数を引いた数がその年のQスクールで争われるツアーカードの数となる。
直近の2022年Qスクールでは32枚のツアーカードが争われた。
Qスクールの内容
UKQスクールとヨーロッパQスクールはそれぞれ予選が3日間、ファイナルステージが4日間開催される。
Qスクール直前にツアーカードが剥奪されたプレイヤーとチャレンジツアー・デベロップメントツアーそれぞれのオーダーオブメリット(賞金ランキング)上位8名のプレイヤーはファーストステージが免除される。
予選では毎日1つのトーナメントが行われる。各日のトーナメントで上位8名がファイナルステージへ駒をすすめる事ができる。(3日間でUKQスクール・ヨーロッパQスクール共に32名ずつ)
決勝ラウンドでは、予選を通過したプレイヤーとファーストステージが免除されているプレイヤーによって1日1つのトーナメントが行われる。
UKQスクール・ヨーロッパQスクールのどちらも各トーナメントの上位2名にはPDCツアーカードが与えられる。(UKQスクール・ヨーロッパQスクール8人ずつ合計16名)
残りのツアーカードはトーナメントの順位に応じて与えられるポイントのランキングに応じて分配される。
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