ダーツを始めたばかりの方にとって、自分に合った「マイダーツ」を選ぶことはとても重要です。適切なダーツを選ぶことで、上達のスピードが上がり、より楽しくプレイできます。本記事では、初心者が押さえるべきダーツ選びのポイントを詳しく解説します。
1. ダーツの基本構造を理解しよう
ダーツは大きく4つのパーツに分かれています。それぞれの特徴を知ることで、自分に合ったダーツを見つけやすくなります。
① バレル(Barrel)
ダーツの中心部分で、握る主に金属製の部分です。素材や形状、重さが異なり、ダーツ選びで最も重要なパーツです。
② シャフト(Shaft)
バレルとフライトをつなぐ部分。長さや素材によって飛び方が変わります。
③ フライト(Flight)
ダーツの羽の部分。大きさや形によって空気抵抗が変わり、ダーツの安定性に影響します。
④ チップ(Tip)
ダーツボードに刺さる部分。ソフトダーツ(プラスチック製)とハードダーツ(金属製)の2種類があります。
今回は①のバレルを中心に解説していきます。
2. ダーツの重さを選ぶ
■ 初心者におすすめの重さ
初心者は18g~21gのダーツを選ぶのが一般的です。ひと昔前は16~19gを選ぶのが一般的でしたが、近年は重量のあるバレルが流行しています。重すぎると手首に負担がかかり、軽すぎると安定性が欠けます。近年では22g以上使用をするプロ選手も多いですが、最初は18g~21g前後のバレルの方がバランスが良く扱いやすいです。重さはバレル単体だけではなく、4つのパーツを合わせたセッティング重量も考えてみましょう。
■ 重さの違いによる飛び方の変化
• 重いダーツ(20g以上):直線的に飛びやすく、力がなくてもボードに刺さりやすい。
• 軽いダーツ(18g以下):放物線を描くように飛びやすい。リリース時のズレで狙った場所から外れやすいため細かいコントロールが必要。
3. バレルの素材
バレルの素材となる金属は主に3種類です。プロ選手のほぼ100%はタングステン製を使用しており、プロ以外でも長くダーツをプレーする方はタングステン製を使用しています。予算の範囲内であればタングステン製を選ぶと良いでしょう。
タングステン(主流)
耐久性が高く重量のある金属。
ブラス(真鍮)
タングステンと比較し重量が軽く耐久性も劣る金属。価格が安く、初心者向けのエントリーモデルが多い。
ステンレス
軽量で扱いやすいが、耐久性はやや劣る。
4. バレルの形状
バレルの形状は大きく分けると3つに分類されます。
トルピード(先細型)
持つ場所(グリップ)がわかりやすいため初心者からプロまでの全てのプレイヤーにおすすめ。グリップが安定し、力が伝わりやすい。
ストレート(直線型)
均一な太さで、グリップ位置が決まっていないため、持ち方を選ばずに使用できる。上級者からプロにおすすめ。
砲弾型(太めの先細型)
グリップ部分が太く、安定感重視。手が大きい人におすすめ。
5. バレルの長さ
バレルの長さも一般的には3つに分類されます。
短め(35mm〜40mm)
• コンパクトで力が伝わりやすい。
• 主にトルピード型
標準(40mm〜50mm)
• バランスが良く、初心者からプロまで幅広く使われる。
• ストレート型やトルピード型の定番の長さ。
長め(50mm〜55mm以上)
• 手が大きい人や、複数本指でグリップする人におすすめ。
・ストレート型のバレルが多い
初心者の方は標準(40mm~50mm)の長さで選ぶと良いでしょう。
ただし、最終的にはシャフト・フライトとチップを組み合わせた状態(セッティング)で長さを調整する事になります。
セッティングの長さは他のパーツで調整できるので、標準(40mm~50mm)でなくても持ちやすいバレル(グリップしやすいバレル)を見つけたのであれば、持ちやすさを優先しましょう。
6. おすすめバレル
初心者から上級者までにおすすめできるバレルを10種類ピックアップしました。